30歳になるまで、「上司と合わない」「想像していた仕事と違う」といった理由で、転職を9回も繰り返した女性が飲食店を始めて、大成功させたお話です。
一言で言えば、普通の会社員だった女性が、飲食店経営に乗り出した物語です。いや、「普通の会社員」というのは正しくないかもしれません。何しろ著者の横山貴子さんは、「上司と合わない」「想像していた仕事と違う」といった“わがまま”な理由で、20代に転職を9回も繰り返した女性だからです。
「外食するのが好きだから合っているかも」という“安直な”理由で選んだ飲食業ですが、最初の店が大当たりします。
外食好きの素人なのに、飲食店を成功させるなんてすごいですね。
僕の知人にもいますが、女性の方が頭が柔らかくて、独特な店を成功させたりする方がいらっしゃいます。
この本では、「逃げのススメ」を訴えています。
料理長とも揉めたときも、対決を避け、逃げの発想で店は人に任せ、自分は料理屋でアルバイトに行ったそうです。
自分で料理ができるようになれば、自分で厨房も切り盛りすればいい。逃げの発想は、でも、大きな気づきと財産を横山さんに残し、その後の飲食店経営の方針を大きく切り替えるきっかけになります。「どんな経験も決して無駄にならない。失敗も必ず財産になります」と横山さん。「逃げてはいけない」という強迫観念は、時として人生の歯車を前進させる行動にブレーキをかけます。
「逃げ」というか、「失敗を受け入れる」ことだと思います。
商売をしていると、今まで苦労してきたことや、頑張ってくれているスタッフのことを想うと、なかなか失敗を受け入れることができずに、ずるずると状況を悪化させてしまうことがあります。
面白そうな本ですね。
今度読んでみます。
女性飲食店経営者が語る「前進するための逃げのススメ」 - TOPICS - 日経レストラン ONLINE