生うどんつちやブログ

鹿児島県鹿屋市にあるうどん屋です。

「子育て」と「AI」

おはようございます。

今日もブログを書く。テーマは「子育て」と「AI」。

僕はご存じの通りうどん屋を経営している。小さな店なのでスタッフの協力をもらいながら粉にまみれ、汗をかきつつ、いつも動き回ってうどんを作っている。
そんな僕の姿をずっと見ていた子供は、いつの間にか店の手伝いを始めた。そしてその働きぶりは、親バカと言われるかもしれないが近所で評判になるくらい立派だ。まだ小学生なのに。
誤解があるといけないのでいちおう言っておくが、もちろん子供が働くのは学校が休みのときだ。しかも強制はもちろん、お願いしているわけでもなくなぜか子供は店で働く。友達がいないことはないのだが、どうやら遊びより店で僕や他のスタッフたちと共に働くのがなにより楽しいらしい。
彼の接客は(これまた親バカと言われるだろうが)、かなりちゃんとしている。僕も驚いているし、正直ちょっと引いている。先日は、他のスタッフが(もちろん大人だ)少しミスをしたら、「大変申し訳ございません。入ったばかりの新人でして、お許しください。」と自然と口にしていた。


こういうと人は、「ほんとはいろいろと教えてるんでしょ?」と言うかもしれない。あるは「しっかりしつけに気を付けて子供を育ててきたんでしょ?」と思うかもしれない。でも、そんなことは一切ない。(自慢できる話ではないが・・。)子供も自由だが、僕も自由だ。たまに「自由すぎるかな?」って思うくらいだ・・・。


いま世間で話題なのはAI、チャットGPTだ。僕も最近使い始めて、個人的にはそれなりに面白く感じている。
そんな中で、僕は「さとママ」という、東大に四人の子供を送り込んだという女性の話を聞く機会があった。彼女は子供の教育にAIを使うことに否定的で、12歳までの使用を禁止すべきだと主張していた。


僕はその考えには賛同できなかったが、話を聞いていて思ったことがある。彼女は親が子供を良い方向に導くことができると信じているんだな、ということだ。
「さとママ」は子供全員を東大にいれて、医者にしたらしい。
うちの子供もいつか行きたいと言うのかもしれない。東大を出た友人知人が何人かいるし、医者もいる。
聞けば誰でも東大や医者の道が拓けるわけじゃないだろうが、その人たちはきっと勉強法やどんな子供時代を過ごしたのかと相談をしたら親身になって答えてくれると思う。それだけじゃない。自慢話に聞こえそうなので具体例ははぶくが、憧れるようなさまざまな仕事で活躍している人に話を聞くくらいならできるような気もする。

多くの親は自分の子供に幸せになってほしいし、将来について子供が選んだ道を着実にそして後悔なく進んでいってほしいと思っていると思う。僕だってそうだ。
僕ができるのはその旅路をサポートするため、何かあれば喜んで手を差し伸べることくらいだと思っている。

子供の将来の可能性は無限にあり、きっと夢はかなう。などとよく言われている。
別に嘘とは思わないが、そんなに話は単純なものだろうか。

 

確かに将来の可能性は無限だ。
だが、本当にそうなのか。
僕の子供は東大はもちろん、さまざまな魅力ある仕事や生き方に興味をもつような兆しはまったくない。恵まれているとかいないとか関係なく、ある種の「生まれの限界」がそこにはあるのだと思う。僕の子供に「色んな道があるんだよ。」と話してもろくに聞かずに僕がつくったおにぎりを美味しそうに食べて「こうじ天才!!」と喜んでるのが現実だ。(子供は僕のことを名前で呼ぶ。自由すぎる。)

確かにうまい。それはおれもわかってる。

 

話を戻すと、いまのところ子供は将来うどん屋を継ぎたいらしい。
僕としては(うどん屋かぁ~。それでいいのかよ・・・)と思う。
もちろん誰しも将来はわからない。だからこんなことを考えても何の意味もないんだろう。

もうそろそろこのとりとめのないブログも終わる。
僕は子供が将来どんな生き方をしてもいいと思っている。そのうえで幸せになってほしいと思っている。それは絶えず僕の心の中にある。
そして、子供が大人になって「あ、そもそも限界があったんだな」と気づいたときでも、それでも、そこからでも、幸せを感じるような人生を歩んでほしいと心から思っている。

 

 

 


というような話を多分今夜の深夜にシラスで話します。(宣伝かよ。)