先ほどNHKスペシャルで、世界チャンピオンになったボクサーの試合当日までの様子を密着取材した番組を放送していました。
プレッシャーや逃げ出したい気持ち、一人スランプにあがく様子などは、見ていて心動かされるものがありました。
個人で商売をしていると、同じようなプレッシャーや心境に立たされる場面が多くあります。もちろん、世界チャンピオンになるようなすごい人とは、その重みは全然ちがうし、個人で商売をしているだけで何も考えていない人も多くいるのも事実です。
あるいは『おい。サラリーマンだってそんなことを考えながら生きてるぞ』という反論もあるかもしれません。
そのボクサーは、フランクル『夜と霧』の以下のような一節を引用して
人生の意味を問うてはいけない。
人生に問われている立場であり、それに対して答えを出さなければならない。
ボクサーとして、自分の子供や人生について考えていました。
日々くたびれながら、なんとか商売をやっていると、人生や子供のことについて考えることはあります。
今回のボクサーに限らず、第一線で活躍している人は同じようなことを考え、言葉を残し、苦闘しています。
商売を通じて、同じようなことを追体験できるのは、それはそれで誰にでもできることではないし、いいことではないだろうか、と最近は思ったりしています。
- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
- 出版社/メーカー: みすず書房
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