上場後初の赤字となった、日本最大の居酒屋チェーンワタミ。
今後はどのように展開していくのでしょうか。
ワタミがもくろむ「和民」依存からの脱却 | 企業 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
その売り上げの9割を占める居酒屋『和民』が不振の理由を桑原豊社長は以下のように述べています。
「ワタミの外食事業において売り上げが伸びているのは、高単価で専門性の高い一部の業態に限られる。消費者が目的を持って居酒屋に来店するように変わった。総合居酒屋にとっては厳しいマーケットになった」
景気の回復の雰囲気が見られるなか、いわゆる居酒屋は和民だけではなく苦戦を強いられているようです。
ファミレス業態は景況感の改善が追い風となり、高付加価値のメニューを武器に業績を伸ばしている。ワタミの外食事業でも、串焼きに特化した「炭旬」、イタリアンやスペイン料理を中心とした「GOHAN」のような専門性の高い業態は、既存店が前期比100%以上の売り上げを維持している。
そこで、現在外食部門で9割をしめる和民の割合を6割まで落とすそうです。
それと同時に労働環境も改善していくと。
現状の1.86人から2.09人まで引き上げられる。随時、中途採用なども実施し、2014年度末には1店当たり2.2人を目指す。
「これからは付加価値を提供する新業態を出していく。和民業態についてはこれまでの拡大路線ではなく、既存店1店ごとの売り上げや利益を重視したマネジメントを取っていく。和民既存店の業態転換も考えていく」