(前回のつづき。)
その3、「《想い続ければ、必ず実現する。》ということから、たまには離れてみる。」
人は、偶然からはじまった道を歩いていて、あるときこれは必然かもと思い始めて、しばらくして「あぁ、これが、俺の人生の意味か」みたいな必然性を見つけるものです。
で、あるならば、逆を言えば一度決めた決断も、偶然において「あ、やっぱりちがった。こっちかも」という決断は”あり”です。
人はそれくらいでいいと思います。
恋愛に例えると、「いつか、運命の人に出会う!」みたいな「必然信仰」なるものがありますが、そんなものは、ありません。(うちのほのぼのおかみは、運命の人ですけどっ!!!)
誰と結婚しても一緒です。(ここ、ゴーストライターが書いてますっ!!)
その人との運命や、唯一無二の関係性は、偶然の出会いからこつこつと身銭を切って、コミュニケーションを積み重ねていったその先にしか、生まれません。
そして、話を仕事に戻すと、今の仕事も偶然で始まっていることを認めた上で「あれ?今の仕事、どうも無理があるな」と思い、道を変えても、それはなにもおかしなことではなく、また違う道を歩いて「あぁ、なるほど、こっちが本当に俺の人生だったんだな。」と納得する。
そもそも偶然から始まっているわけですから。
人ってそういうものです。
もう一度言うと、人は、偶然からはじまって、あるとき必然性を見つけるものです。
そうであるならば、一度決めた決断も偶然において「あ、やっぱりちがった。こっちかも」という決断は”あり”です。
高名な経営者の本などを読むと、《想いは必ず実現する。》みたいなことがよくかかれてあります。
僕はこれは理解しています。
嘘ではないと思っています。
現に、僕が二店舗目をすることができたのは、この想う力があったからだと、今でもそう確信しています。
2008年に今の店を始める前から、僕は「2店舗したい。」とずっと考えてきました。
それこそ、毎日です。
仕事中も、友人と酒を飲んでいても、デート中でも、ずっと頭の片隅ではそのことがありました。
そんな状態で仕事をしているので、自然と2店舗するためにはどうするかというような行動を取るようになります。
そして、ある日「あ、なんだか2店舗するのが当たり前になった」という瞬間がやってきます。
そうなれば、あとは話は早いです。
(まぁ、もちろん僕の場合は、2店舗目はしたけど、すぐに閉めたんですが、それは簡単に言うと、(当たり前ですが)2店舗することと、2店舗維持することは違うということです。)
『想いは必ず実現する。』という強い気持ちは経営に必要です。
けれど、それだけを盲信すると「あれ、これはちがった」という決断ができなくなるように思います。
これはやめたほうがいいと思います。
商売に失敗はつきものです。
人生の必然性は自らが作っていくものであって、そのためにはどこかで必然性に囚われない決断(場合によっては、やり直す決断)を下すしかありません。
以上です。
長い文ですみません。
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