グルテンフリーという言葉を知っていますか?
今アメリカではグルテンフリーの食料品が増えているそうです。
グルテンとは、小麦粉などからできるタンパク質の一種で、うどんでいえば麺の粘りやコシを生み出すもととなるものです。
日本で言うところの炭水化物ダイエットみたいなものかと思ったらそうではないようです。
ラクトース(乳糖)を受け付けなくて、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり調子が悪くなる人がいるのと同様に、消化器系の問題で、グルテンに敏感に反応してしまう人もいます。この原因については様々な論争がありますが、グルテンに敏感に反応する人の多くはセリアック病を持っている場合が多いようです(小麦アレルギーにかかるのは必ずしもグルテンに敏感なわけではなく、グルテンに関係なく小麦アレルギーになる人もいる)。
ひどい人になると命にも関わるそうです。
グルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患で、小腸の粘膜が炎症を起こしてしまい、栄養の吸収を阻止したりするんです。これが、下痢、腹部膨満感、過敏性腸症候群、潰瘍、腸癌、貧血、疲労感、骨や関節の痛みなどの症状を引き起こす場合もあり、時によっては命を落とす事もあるんです。
ただ、この病気じゃない人がグルテンフリーの食料品をとっても何の意味がないと専門家は言います。
消費者がグルテンフリー食品を購入する一番の理由はグルテンフリーの方が健康的であるとされているからですが…、セリアック病ではない人々に対しても健康促進効果があるという検証を証明する研究発表は全くありません。
むしろ、グルテン自体に含まれる成分には健康に有益な栄養もあるため、人によってはグルテン回避が正当だと認められない場合がある。
以上です。