全国各地のホテルや百貨店で相次ぐ食材虚偽表示問題を受け、消費者庁が外食店のメニュー表示について規制するために食品表示法の中に盛り込む方向で検討していることが7日、同庁への取材で分かった。外食メニュー、食品表示法で規制検討 消費者庁
阪急阪神ホテルズの記者会見から始まった食材偽装問題。
エビに始まり、ステーキ、サケ、シャンパンなどいくつかの食材に飛び火しているようです。
『えび天おろし』
僕も、飲食店をしているものとしてブラックタイガーと車エビを間違えるなんてことは、仕入れや仕込みの段階であるとは思えません。
ただ、他人事ではないこの問題ですが、あまり盛り上がってほしくないというのが正直なところです。
信念をもっている生産者や作り手のことを考えれば、正確に表示されることが望ましいのは分かっていますが、全ての表示を厳密にしていくことに躍起になっても外食産業全体のためになるとは思いません。
えっ?外食産業のためじゃない?
お客さんが『本物』や『良いもの』を食べられるようにしたいだけだ?
『本物』『良いもの』ってその本人だけがわかっていればいいことで、それを他人に押し付けたり、こちらから一方的に教えてあげるものでもないように思います。
ファミレスに行って、家族がステーキを食べている横で、「これ合成肉ですよね。一枚肉じゃないですよ。」というようなことがなぜ必要なのでしょうか?
第3のビールを『生ビール』なんて表示しているところなんていくつもあるし、シャンパンとスパークリングワインの違いなんて、リーズナブルな店や結婚式の披露宴などでは無いに等しいです。
確かに、生ビールって書いてて、第三のビールが出てきたら残念な気持ちになることもありますが、(第三のビールも鮮度管理をしっかりしていれば、それなりに美味しいです。)一番大切なのは、食事をしているその時々を楽しむことだと思います。
えっ?ブラックタイガーやスパークリングワインじゃ楽しめない?
そうですか。それなら、そっと次の店に行けばいいじゃないですか。
いい食材、料理に対する知識や理解が高まることは、望ましいことだと思います。
ルール違反や悪質な場合は、確かに是正していくことが大切です。
けれど、それは行政指導で十分なはずで、それを「偽装だ!違反だ!」とみんなで叩きまくるのはどうかと思います。
以前、芸能人の母が生活保護を受給していた問題がありましたが、みんなで叩いて、その後どうなったでしょうか。
生活保護制度の矛盾点や問題点はそのままで、支給額は削減。
これでよかったのでしょうか。
いかん、いかん。
なんか固い、暗い話になってしまいました。
最後に、偽装家族。
偽装違う!!