生うどんつちやブログ

鹿児島県鹿屋市にあるうどん屋です。

『手抜き』か『ぼったくり』しかないのか。

先日のクローズアップ現代は面白い内容でした。

#くいもん小さくなってませんか 食の“スモールチェンジ”裏事情 - NHK クローズアップ現代+

 

要約すると各種の原材料があがり、景気もよくないので値上げもできない。そこで内容量を少なくして対応するというものでした。

例をあげると1リットルのように見えて実は900mlの牛乳、中身を少なくしたことによって袋がぶかぶかのおにぎり、原料が高騰して内容量を減らした薄いかまぼこなどなど。

 

また番組では、箱に傷が入るなどして店頭に出せなくなった、いわゆるフードロス食材の活用を対策の一つにあげていました。

 

そして番組はこのようにまとめて終わります。

 

スモールチェンジとか、コストカットというのは永久に続けるわけにはいきませんので、少し考え方を変えなきゃいけない。大事なのは、やっぱり公正な価格っていうことについての社会の常識をもう1回取り戻すことだと思うんですね。もちろん、べらぼうに値段を上げるとかはよくないことなので、それはいけないんですけれども、しかし、必要な原価の上昇に対して、それを転嫁するということはいいことですので、そういう公正なものを取り戻す。

 

これを見て思い出したのは、ある経済評論家がこの不景気のなかで商売をうまく行かせるためには、二つの方法しかない。と言ってたことです。

 

それは、わかりやすく言うと『手抜き』か『ぼったくり』と。

『手抜き』はここでいうとこのフードロスを使ったり、原材料の質を落としたりすることで、『ぼったくり』はスモールチェンジなどで実質値上げです。

ディズニーランドも最近も何度かチケットを値上げしてます。

 手抜きやぼったくりと言うと言葉は悪いですが、原価をおとすか、売値を上げるか。

 

いいものを作れば売れるということをよく言いますが、いいものを作っても売れません。

売れるものといいものは違います。異論はあるでしょうが、そんなものです。いいものとニーズがあるものは違います。詳しくはまた今度。

 

 

難しい状況にますますなってきているように思います。僕は僕で思うこともあるし、できることに限界もあります。

また、今の僕はしたいことを変えてまで商売はするつもりは(今は)ないのでこのまま美味しいと思ううどんを作って行きたいと思ってます。

 

ちなみにうちは値上げしようと思ってます。

では。