生うどんつちやブログ

鹿児島県鹿屋市にあるうどん屋です。

土下座営業からサービスについて考えました。

土下座営業

従業員に土下座。

この手の話をちょくちょく目にするようになりましたね。

 
インターネットの拡がりにともなって目にすることが増えてるのでしょうが、僕も今まで生きてきて、この手の現場を何度か目にしたことがあります。

 


一つはコンビニ。
一つはファミレス。
一つは居酒屋。

どれも、いわゆるヤンキーみたいな人達が複数で従業員の何か不手際か落ち度に対して、吠えているという場面です。

ファミレスと居酒屋は土下座させていましたね。
見た場所はここ鹿屋と香川県の小豆島。
これがいわゆる田舎だからおこる現象なのかはわかりません。

当時のチキンな僕はそれを止めに行くような度胸もなかったし、今その場面に遭遇してもどうするかはよくわかりません。
昔、こんなブログ書いたけど。
 
いわゆるヤンキー達のこの手の醜態はきっとなくなることはないでしょう。内田樹さんの『下流志向』じゃないけど、こういうことさせている間は、彼らたちは(自分たちが思う)快適なサービスを享受できてるわけですから。
 

お客様は神様か。

今回、何が言いたいかというと、お金さえ払えば何をしてもいいと思ってる人間が一定数いて、それって実は正しい考えと信じている人たちが、ヤンキーに限らずいるということです。

ここで、はっきり言っときますが、僕は金さえ払えば『お客様は神様』みたいな考え持ってません。そんなこと期待しているお客さんがいらっしゃるなら、どうぞ丸亀製麺にでも行ってください。

 

えぇー。ごほん、ごほん。

『お客様は神様』の話でしたね。

この手の『サービスを提供する側はどんなことを要求されてもそれに応えるべき』なんて発想は飲食店側にもそう信じているところはいくつもあります。

それこそ大手のチェーン店から個人の店まで。

もちろんそれはそれぞれの考えだし、そうやってサービスを高めるのは大切なことだと思います。実際、このような考え『お客様は神様』があったからこそ日本のサービス産業のレベルの高さは世界一とも言われています。

 

日本の伝統的なおもてなしの考えとして、『主客同座』『主客同格』なんて言葉もあるように元々は違ったのかもしれません。そこらへんのことは僕にはよくわかりません。

それぞれの考えでしょうから、どちらが良いなんて簡単には言えませんが、生うどんつちやとしては、このようにありたいと思ってはいます。

 

ある機関が行うサービスも、人間がすることですから有限なのではないかと思います。(公共機関はもうちょっと頭使って、便利になってほしいですが。)

例えば、1分以内で提供するとか、24時間営業するとか、もちろん便利なんですがね。

しかし、僕はこうも思うのです。昨今のブラック企業批判とかも、限りのないサービス精神がもたらしている側面もあるのではないでしょうか?

 

今回はこんな感じです。

先週の週末の忙しさを大目に見てほしい、なまうどんくんからは以上です。

 

 

 

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)