ちょっと前は、ワタミ。
そして今は、すき家。
ブラック企業として、かなり叩かれています。
僕もこのブログではすき家のことは何度か書いています。
すき家の牛丼。4月から値下げと。。。【うどんニュース・その他】 - 〔生うどんつちや〕社長の日誌
消費税が上がった今年の4月、すき家はなんと値上げならぬ、値下げをしたという記事です。
その後、ワンオペという言葉が出てきて、すき家のアルバイトや社員が過酷な労働条件にあることが注目を集めます。
ワンオペとは、店を一人で営業するということで、それは深夜の営業でも行われていたようで、牛丼チェーンを狙った強盗の8割はすき家狙いという、ひどい状況というニュースがありました。
「すき家」人手不足の影響か?強盗が後を絶たない。【うどんニュース・その他】 - 〔生うどんつちや〕社長の日誌
このような状況が色々と明るみになるにつれて、アルバイトが集まらないという問題がすき家に出てきました。
そして、ついに人手不足から閉店せざる負えない店まで出てきたようです。
「すき家」人手不足で閉店は、対岸の火事じゃない。【うどんニュース・その他】 - 〔生うどんつちや〕社長の日誌
このブログでも書きましたが、個人の店は、スタッフを確保するのがとても大変な状況です。
現在は生うどんつちやもアルバイトを募集しています。
お願いします。
閑話休題。
話をすき家に戻します。
創業者で会長で、社長兼CEO(なんちゅう肩書だ。こういうことが問題の根源にあるようにも思いますが・・・)の小川社長が言うように
「『昼夜を厭わず、生活のすべてを捧げて働き、生き残った者が幹部になる』というビジネスモデルが、その限界に達し、壁にぶつかったものということができる」と指摘されたことについて、どのように考えるのかと記者から質問された。
小川会長は「今回指摘されたオーバーワークは私の責任でもあるが、成功体験を体の中にもった幹部の意識はそう簡単に変えられなかった」「問題を解決していけば、これからも成長することができる」と述べた。
過重労働指摘の「すき家」 小川会長「成功体験を持つ幹部の意識は変えられなかった」|弁護士ドットコムトピックス
つまりは、変化に対応するべきトップが、現状を変えていくことができなかったということだと思います。
ブラック企業批判が花盛りな現状ですが、各会社やそこの創業者や、社長を叩くだけで本当に改善にすすむのでしょうか?
僕は、ワタミの件も含めて、そこら辺がどうもよくわかりません。
飲食店なんて、どこも(『』付き)『ブラック』だし、飲食業に限らず、今は日本を代表するような大企業の創業当時の様子が書かれた本などを読むと、それはそれは、すさまじいほどの『ブラック』ぶりです。
『ブラック批判』にちょっと違和感があるのは、そこで働く人達がなんで辞めたいのだろう?ということです。だけど、それもやっぱり色々と理由があって辞めることができないのでしょう。だけど、自分の人生なのだから自分で考えるべきです。
ちょっと前は、腐った鶏肉をマクドナルド、ファミリーマートなどで使われていたという報道がありました。
飲食店をしている僕から見たらどう考えても、『その値段で売るのにどんな肉が使われてるの?』と思ってしまうものばかりが売上をあげています。
購入する方も、そこら辺を考えて購入すべきだとは思います。
が、そんな『べき論』を言っても、この現状が変わるわけありません。
過去の成功体験を変えることができない経営者。
おかしいなと思いながらも辞めることができない社員。
どんな肉使われてんの?と思いながらも買ってしまう僕達。
僕達に何ができるのか。
素晴らしきこの世界は一面では暴力的なほど単純で、一面ではあまりにも複雑で広すぎます。
僕は家族や気心のしれたスタッフたちと、手が届く範囲でとりあえずは自分が納得できる仕事を細々と続けていくしかないなぁと、最近は思います。
潰れたら潰れたで、そのとき考えます。
それでは、ごきげんよう。さようなら。