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生うどんつちやブログ

鹿児島県鹿屋市にあるうどん屋です。

羽生善治『直感力』

羽生善治。

プロ棋士。

最近も名人に返り咲きましたね。

羽生善治、史上初3回目の名人復位 : J-CASTニュース

その羽生さんの『直感力』最近読んだ本の中では一番おもしろかったです。

商売している人だけではなく、何かを自分で考えて物事に打ち込んでいる人は絶対に読んで損はないと思います。

 

 

直感力 (PHP新書)

直感力 (PHP新書)

 

 

いくつか引用したいと思います。

無駄なものはない

ロジカルに考えて判断を積み上げる力も必要だが、無駄と思えることも取り入れることも大切だと思う。
無駄だと思っていても、ある程度まで続けてみる。そこに細いながらも道が続いているかもしれない。もちろん、無駄に終わることが大半だが。
また、直近までは役に立たなくても、時間を置いて、例えば半年後に役に立つこともある。その時には、考えても無駄だった思っていたことが、何かの拍子に役に立つことがある。

無駄を省いて、高効率を追い求めたとしてもリスクを誘発する可能性がゼロにはならない。むしろ、即効性を求めた手法が知らず知らずのうちに大きなリスクを増幅させているケースもある。無駄と思えるランダムな試みを取り入れることによって”過ぎたるは猶及ばざるが如し”ということを回避できるのでは

 

 

不調を乗り切るには

商売でも、人生でもどうもうまく行っていないってときありますよね。

どうしても結果や成果がついてこない時がありますよね。
そのときは、ひとつには努めて気分をかえる。
早起きするのもいいし、髪型を変えてみるのもいい。

気分転換、しかしそれでもうまくいかないときに支えになるものは、それまでの経験と。

結果がでないときに自分のやっていることを信じるのは難しい
そのときに大きな助けになるのが、それまでの経験だ。

 

ライバル、競合相手について

これは、僕のような商売をしている人には、とても重要なことを語っています。

相手のことを研究してもあまり意味がない。
相手のことよりも自分の作戦や型を充実させた方がいい。
相手がこう出てくるからこうしようというのではなく、自分はこうするのだということを、きっちり押さえておいたほうがいい。
そうすれば、相手が誰であろうと対応できるようになる。

 

インプット、さらにアウトプット

情報は山ほどあります。

そこから必要な情報を得るには、情報を「選ぶ」より「いかに捨てるか」、そして「出すか」のほうが重要であると語ります。

棋譜を理解していても、実際にできるかどうかは別問題である。多くの情報というのは、食材を得ても、料理しなければ意味がない。インプットと同様に、アウトプットを意識的に増やすことが必要だろう。
ブログ、ツイッター、フェイスブックなどでやることも効果があるだろう。アウトプットは、単なる出力ではない。記憶するための手段でもない。人は必ずアウトプットしながら考え、それを自分にフィードバックしながら、インプットされた知識、情報を自分の力として蓄積しているようにできているのではないか。

 

 独自性とは集積から生まれる。

型や戦法をデータとして蓄積することはいわば暗記。
その局面でしてはいけないことを何百通りか記憶しておけば、それを回避するために、作戦を立てていくことができる。それは単純に暗記とか記憶の問題だ。
こうした情報がどれだけ増えても変わらない大切さは個性だと思っている。さまざまな経験、知識、その集積からなる価値観に基いて表出される独自性だ。

 

思い通りにいかないことも楽しむ。


いまは、不安定で不透明な時代。先行きの分からない状況が続いているが、そこでどうなるかわからない様々なことに心を砕き思い悩むよりも、まずは目の前にあること、何か自分の中で響くことに向き合っていくのがいいのではないか。
他者からの評価や客観的な結果だけを追い求めながらモチベーションを維持するのはたいへんなことだと思う。常に予定どおりのことを目指すだけでは、気持ちは維持できないのではないか。
ビジョン通りだとかいうよりも、それを超えた意外性とか偶然性、アクシデント、そういうあれこれの混濁したものを併せ呑みながらてくてくと歩んでいくのが一番いいかたちなのではないかと思っている。
変わっていく、変化し続ける自分を、納得しながら楽しむ。そうした自分からときどき浮かび上がってくるものを楽しみながら進んでいくことを、できる限り続けたいと思っている。

 

こんなところです。

他にも、羽生さんの考え方、大事にしているところなど多く書かれています。

何気に手にした本ですが、結構というかかなりいい内容だと思います。

是非、購読してください。

本当に損はないと思います。

 

最後にあとがきを

あとがき
何をしたらいいのか、どうなっているのか見えにくい、わからない時代を生きていていかねばならい。そのときのひとつの指針となるのが直感だと考えている。
様々なことを比較、分析することも重要であるが、直感とは迷いも悩みも起こりえない瞬間をとらえたものだ。その中に大きなヒントが隠れていることが多い。そのヒントを手がかりとして考えを進めていくと、思いがけない展開、発見、未来がある。
自分自身によりどころを求める。その根底には経験を重ねることで蓄積され、かたちづくられた人生観や価値観といったものが横たわっているはずだ。
それに基いて選択がベストではなかったとしても、少なくとも自分のスタイルに合っているはずだ。だから、次にミスする可能性も小さいし、ある種の心地よさも内包している。背伸びして成長する方法もあるが、自分の
流儀を見つけてそれにあった選択をしていくという覚悟を迫られている気がしてならない。


羽生善治