『 なにぃ?ドライカレーうどん?そんなのが、うどんか!!食えるか! 』
と。
昔の僕なら言っていたでしょう。
昔(修業中)は、うどんというものが、どんなものなのか掴めていなかったし、僕が修業した讃岐では、≪ うどんは「麺」で勝負! ≫みたいな土地柄でした。
そもそも、讃岐では「 カレーうどん 」をほとんど目にしなかったです。
讃岐では『 カレーうどん下さい。 』って言ったら、笑われる雰囲気があります。
そんな僕ですが、今では『 ドライカレーうどん 』をこれでもか!!って言うくらい推しています。
日替わりセットメニューで、「 日替わり 」ってうたっているのに、毎日のようにセットメニューにしています。
『今日もドライカレーかぁ』って声にもめげず。
推しに、推してます。
いわゆる、『オシ麺』ってやつです。
悲しい。
悲しいよ、こうじ。
こうじ。あのころの、どんな創作うどんにも突っ張ってた、エネルギッシュなお前がほしぃ~~~!!
と。言われるかもしれません。
ふむ。
ふむふむ。
そうですね。
確かに、僕は軟弱な職人になったのかもしれません。
先日は、ミニうどんちゃんの親子遠足で、店を臨時休業にしました。(えへへ。)
その前は、スタッフが足りない中、ほのぼのおかみが「ドラクエいつやるの?今でしょ!?」と言うので、休ませてあげました。(えへへ、ぺろ。)
確かに、軟弱。
だけど、僕は仕込みでレモンを手に持つたびに思うのです。
人間、いつまでも突っ張って生きてはいけません。
それと、まじめに考えれば、「生うどんつちや」 では、創作系のうどんメニューが数多くあります。
例えば、『豚しゃぶおろしぶっかけ』
これは、ぶっかけうどんに豚しゃぶを合わせたメニューですが、讃岐うどんでは、ほとんど見ません。
と、いうか僕は一度も食べたことがありません。
期間限定のメニューで言えば、
『鍋焼きうどん』も讃岐ではほとんどありません。
昨年つくった『鮭とイクラのバターしょうゆうどん』なんて、おそらく日本中探してもないメニューでしょう。
またやります。
このように、これまでも色々なメニューをやってきました。
ここまで(現在店を始めてから6年目)色々と、ここ鹿屋で、あの立地で、商売を成り立たせていくために、試行錯誤してきました。
意識してではないですが、結果として『ドライカレーうどん』なんてメニューを、どんどん推すような、うどん屋になっていました。
それが、いいのか、悪いのかは、自分ではよくわかりません。
『カレーうどんなんてするうどん屋に、興味がない。』という気持ちもわかります。(昔の僕はそうでした。)
生き残るために、必死になってやってきたことが、今の「生うどんつちや」であって、これからも創作メニューを作っていくかは別として、これからの「生うどんつちや」も同じように、試行錯誤しながらやっていくことだけは間違いないでしょう。
ドライカレーうどんよろしくお願いします。
今までどんな考えでメニューを作ってきたのか